蕪雑な備忘録

通信制高校通ってます

幻のエンジェル

物心ついた時から天使が見えた。明るいところに出てきて、暗いところになると消えてしまう天使。

サイズはまばらで、たくさんいる。明るければ、どこにでも現れる。

カトリック系の幼稚園に通っていたので、キリスト神話をよく聞かされていた。主にキリスト誕生の話が多かった。そのなかに登場する、大天使ガブリエル。私が見えている天使は、もしかしたらこのような天使で、自分は選ばれし者なのではないかと密かに思い込むようになった。

小学生のとき、顕微鏡で微生物をみるという授業があった。その時、微生物をみて驚いた。天使にそっくりだったのだ。

顕微鏡でみた乳酸菌、というのにもそっくりだった。微生物よりも更に似ていた。

天使は、人間の形をしているのになぜ、微生物や乳酸菌のようなものを天使だと思ったのかというと、それは、シスターのように修行を積めば人間の形をしてくるじゃないかと解釈していたから。

でも、この件をきっかけに私が見えているのは、天使じゃないのかもしれない、と信念が揺らぎはじめるようになった。

そして最近になって気付いた。

これはただ"飛蚊症"なだけだった。